倉井の策略!?

なんか ちょっと おもいついたことなどを かくのです。

僕は如何にして独立系研究者となりしか 〜或いは、一人の神経衰弱な創作家の独白〜

・はじめに このブログを更新するのは約五年ぶりである。二〇一三(平成二五)年以降、僕は、独立系研究者としての道行きを歩むことになった。一方、このブログに記録されているのは、専ら大学院進学に向けて学んでいた時期(大学三年生〜)と大学院在学中(…

【祝】イクトゥス・プロジェクトのYouTubeページ動画の再生回数が30万回を突破しました

先日、「キリスト教精神に基づく学問芸術の運動体」として運営されているイクトゥス・プロジェクトのYouTubeページ動画の再生回数が30万回を突破しました。 ささやかな到達点ではありますが、「キリスト教精神に基づく学問芸術の運動体」という、とりわけ現…

【書評】西條剛央『構造構成主義とは何か -次世代人間科学の原理-』(北大路書房)

人間科学の領域における専門分化によって引き起こされた「信念対立」を克服するためのメタ理論(原理)を提示する書。フッサール-竹田青嗣の現象学的思考法とソシュール-池田清彦の構造主義科学論をもとに、ロムバッハの構造存在論もふまえ、実在論でもなく…

【書評】西部邁『知性の構造』(HARUKI BOOKS)

20世紀末、知識人が存在感を失っていく「多数派の専制」の絶望において精神の平衡を維持するためのロジックを提示する書。「真理への渇望」の構造化と、その方法としての「言葉」。細分化=専門分化の陥穽を克服するために、西部は言語論的な構えを重視する…

2011年度前期の活動実績

これまでのイクトゥス・プロジェクトの活動実績として、【インターネット動画サイト(YouTube、ニコニコ動画等)での音楽・映像コンテンツの配信】(倉井)、【8/9の六大学音楽フェスへの参加】(倉井、Kuwana)を挙げることができます。また、各個人単位で…

統一地方選挙について -ふりかえり日記4.10、その1-

ふりかえり日記です。4月10日は、統一地方選挙の投票を済ませたあと、被害が大きかったという浦安市を視察してきました。浦安市は、一年まえまで住んでいた街であり、想い出のつまった場所です。3.11、ぼくの精神史に大きな痕跡(つめあと)を残す出来事…

AC アマチュア公共広告機構 CM集

そろそろ皆さんACのCMに飽きてきたかと思わる時期(3月下旬)に、(ニセモノの)新CMをつくってみました。--映像素材引用元 もはや原型をとどめていませんが、いちおう例のアレをサンプリングしたリミックス作品です。 こちらは第2弾、「ぼくたちにできる…

東日本大震災鎮魂歌『My Heart Will Go On -Pray for 3.11 Version-』

東日本大震災の犠牲となった方々のご冥福を心からお祈りします。また、被災者の皆さん、関係者の皆さんに心からお見舞い申し上げます。 「大自然の力への畏怖と、それでもなお、歩きつづける人類の意志」を想い、鎮魂の歌に託しました。 ※なお、「震災の写真…

新曲紹介『SENSITIVE NIGHTMARE』

Kamuya Kurai feat. 初音ミクによるトランステクノ作品『SENSITIVE NIGHTMARE』をニコニコ動画にて公開しました。2011年の第一弾作品です。 ぼくの音楽は、基本的に「クリスチャン・ミュージック」(聖書に基づく作品)か、あるいは、いわゆる「日本的なもの…

人格的な応答の可能性について

今週の日曜礼拝のテーマは、「人格的な応答の可能性について」。先週にひきつづきカント哲学をふまえて、「日常生活でのさまざまな行為をとおして、たがいに尊重しあえる関係をむすぶにはどうすればよいか?」を考えた。(先週のぼくの発言はきちんと伝わっ…

覚書 ~グローバリゼーションと人間の主体的態度表明について~

今日は、グローバリゼーションをテーマとするプチ研究会だった。(そのつもりはなかったけど、気がついたら、そんな議論になっていた)。グローバル化は進行しているが、それは「世界が一つになること」ではなく、「世界は一つではないということが、全体情…

たがいに目的としあって生きていく方法

今週の日曜礼拝では、カント哲学をふまえて、「相互尊重=たがいに目的としあって生きていく方法」について考えた。自己の欲望を達成する手段として他者と接するのか、それとも、他者の人格そのものを目的として接するのか。これは、日常生活でのふるまいか…

さよならヤマハ渋谷店コンサート(at SHIBUYA-AX)参戦日記

さよならヤマハ渋谷店コンサート(at SHIBUYA-AX)から帰宅した。1960年代から日本の音楽シーンを支えてきたヤマハ渋谷店が2010年末に閉店。それを受けて、ゆかりのあるアーティストたちがTwitter経由で呼びかけ合って実現した今回のコンサート。圧巻だった…

「実名-匿名論争」~第三項としての筆名について、あれこれ~

インターネット言論で信念対立が起こるたびに「実名-匿名論争」とでも言うべきものが蒸し返される。簡単にいうと「実名=責任ある言論」みたいな図式。ある程度の事実を言い当てているのかもしれないけど、じっさいには、じぶんの「筆名」に責任を持っている…

「人と環境、どっちが大事か」

「人と環境、どっちが大事か」という議論は、「ニワトリと卵、どっちが先か」という議論と同様、解き明かすのは難しい。出会いの環境づくりもふくめて、最善を尽くすに如くはない。「現存在の根本形態は、個体性でもなければ社会性でもなく、両者の構造的統…

普遍性と固有性のあいだで ~国際文化と日本文学、学問世界と生活世界~

国際文化学部の学際的なディシプリンを内面化してしまった(それ以前に、そんな学部を選択する素地をあらかじめ持っていた)せいか、「日本文学の個別専門研究に取り組む」のが、ときどき苦しい。学部時代は、日本文学のゼミに籍を置きつつも、東洋・日本思…

文学者の文学的責任

ヴォーカリストのアーティスト名を考案するため、現在試案として挙がっているキーワードの出典である『万葉集』について調べることにした。芸術家にとっての名前は“広義の作品”にほかならないので、それこそ学術論文を1本書けるぐらいの情報・知見を集約し…

新曲紹介『JESUS' LOVE』

ニコニコ動画にて新曲を公開いたしました。耳を傾けてくれたみなさん一人ひとりに勇気と希望を与えられるような、明るいクリスマス・ソングです。--【初音ミク】『JESUS' LOVE』【オリジナル】 #nicovideo #sm13062320 http://bit.ly/gBzQhv 各所でPRしてい…

国防問題の現象学的考察? -理想を掲げて現実と向き合う-

今週の日曜礼拝のテーマは「国防について」。マイケル・サンデルの議論をふまえながら、志願兵制と徴兵制のそれぞれの正当性の根拠(とされる根本仮説)を確認し、その上で、聖書に基づく真の平和を打ちたてることの可能性について学びあい、また、考えさせ…

中井洽議員の秋篠宮殿下にたいする「暴言」について

中井 洽(なかい ひろし、1942年6月10日 - )は、日本の政治家。衆議院議員(11期)。父は元衆議院議員中井徳次郎。 国家公安委員会委員長(第81・82代)、内閣府特命担当大臣(防災担当)、民社党副委員長、法務大臣(第54代)、自由党副代表、民主党副代表…

物語のデザイン力 ~文学と政治~

ぼくが〈文学〉に賭けているのは、その“物語をデザインする力”においてである。これは、狭義の文学=近代社会に規定された小説という制度にとどまらず、日常的な言語の運用から、ひいては政治的言説に至るまで、あらゆる言語活動の局面にかかわっている。

実体化起源の難問~二項対立図式の超克~

大東亜-太平洋戦争で日本が主張した「東亜の解放、人種差別の撤廃」は、けっきょくのところ「西洋/東洋」や「白人/有色人種」といった対立項を実体化し、それを単純にひっくり返すという発想である。その志は高く買うけど、二十一世紀のいま、それを批判的…

ネット依存度と速読力の相関性について

しばらくのあいだ、“読書を離れてインターネットの言説空間を漂う生活”に慣れきっていたけど、「それではダメだ」と思い、ここ数日は、ムリにでも本を開いて読んでいる。おどろいたことに、以前より「速読力」と「要約力」が格段に上がっていることが実感で…

人文学の論理

松岡正剛が内村鑑三を語っている。途中から新渡戸稲造や野口雨情の話題にも広がっていって、ものすごく納得させられた。 「亡びゆく者、敗れた者、棄てられた者のために祈ること」は大切なことだし、それを忘れたら人文学はそれこそ実学重視の風潮のまえに亡…

“唯心的な傾向”への目醒め

眠れない真夜中の25時、ぼくが14歳の頃に経験した"唯心的な傾向"への目覚めについて考えていた。 もっとも、ぼくの"唯心的な傾向"は、もっとずっと幼い頃からの性質かもしれない。生まれて初めて観た映画が『ラビリンス-魔王の迷宮-』で、幼少期からずっ…

社会運動と恋愛

八月のある日、TVで加藤登紀子の特集をやっていた。旦那さんが学生運動のリーダーだったということは、初めて知った。西部邁の奥さんもそうだけど、政治犯として捕われた恋人をあくまでも思慕しつづける「一途さ」が、あの熱情的な運動を裏側で支えていたのだ…

対症療法

早稲田大学の学会に顔を出す予定だったのに、体調不良で出かけられず。。ここ数年はずっとこんな調子で、「あらかじめ立てたスケジュールの半分をこなす」ことができれば、まだ調子のいいほうだと言える。……ということで、あしたからは、「これまでの2倍の…

北朝鮮の韓国砲撃、今後どうなる?

今回の砲撃事件にともなって凍結された朝鮮学校の無償化手続き、即刻再開するか、できないのであれば、「どのような理由で凍結したのか」について、政府は、きちんと説明責任を果たすべきではないでしょうか。 無償化そのものの是非については議論が分かれる…

Pro Deo et Patria -神と世界のために-

この地上でのぼくのミッションは“Pro Deo et Patria”(ラテン語で「神と世界のために」)という言葉に集約される。立教大学のテーゼと同じ。学問・芸術の両面で、日本の歴史・伝統・文化を大切に守りながら、普遍的な神の正義を讃えることが、ぼくの義務であり…

国籍=天の国

じぶんの国籍なんてほとんど意識しないけど、「この世界には、言語・宗教・国籍によって互いに殺し合わなくてはならない人たちもいる」ことを想起すると、「じぶんが日本人であるとはどういうことか」、より具体的には、「ぼくが誰かを殺さずに済んでいるとはどう…