倉井の策略!?

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統一地方選挙について -ふりかえり日記4.10、その1-

ふりかえり日記です。4月10日は、統一地方選挙の投票を済ませたあと、被害が大きかったという浦安市を視察してきました。浦安市は、一年まえまで住んでいた街であり、想い出のつまった場所です。3.11、ぼくの精神史に大きな痕跡(つめあと)を残す出来事だと再確認した1日でした。

4月10日に投開票が行われた統一地方選挙(前半戦)。知事選では「×(無効票)」、県議選では「日本共産党」の候補、政令市議選でも「日本共産党」の候補に投票しました。今回は、支持政党の公認・推薦候補がいなかったため、気になるトピックについてきちんと政策を掲げている方を柔軟に選択させていただきました。

ぼく自身の政治的なスタンスは「保守左派」であり、今回投票した日本共産党の依拠している認識論的な仮説(とくに立憲君主制下の皇室のあり方)とは、根本的に相容れません。しかし、3.11以降の状況および目指すべき政治目的に基づいて政策本意で選択した結果、以上のような投票行動になりました。

今回、ぼくが気になっていたトピックは「水資源問題」です。すべての生命にとって必要な物質であり、今後、世界的な枯渇が懸念される水について、きちんと水源地の確保に取り組んで下さる方を選びました。今回の震災後、スーパーマーケットのミネラルウォーターが売り切れたこともあり、注視しました。

なお、「学問芸術にかかわる人間が、じぶんの政治的なスタンス・実際の投票行動について明らかにする必要があるのか」という疑問をお持ちの方もいるかと思います。ぼくの考えはこうです。すなわち、学問芸術は他者にはたらきかける行為であり、じぶんが世界をどうみているかを明示する責任を伴います

しかし、「ぼくのように保守主義を標榜する人間が日本共産党に投票した」ということじたい、21世紀の激動する時代状況、とりわけ3.11以降のこの国のあり方が大きく変容しつつあることの傍証ではあると思います。(ぼく自身、こんな日がくるとは思ってもみませんでした。精神史上の大事件だといえます。)