倉井の策略!?

なんか ちょっと おもいついたことなどを かくのです。

カール・バルトの祈り

 天にいます愛する父よ。

 あなたが、イエスにおいて私たち人間のために、昔も今も語り給う、永遠の、生ける、救いにみちた御言葉に感謝いたします。どうか、その御言葉を聞き逃したり、ぐずぐずして御言葉に従わなかったりすることのないよう導いて下さい。どうか私たちを滅ぼさず、あなたの慰めによって私たち一人一人のもとにとどまっていて下さい。どうかあなたの平和によって、私たち一人一人のもとにとどまっていて下さい。どうかあなたの平和によって、私たち一人一人と、私たちの隣人との間にとどまっていて下さい。どうかまた、私たちの心が、この施設が、私たちの故郷が、この町が、私たちの国が、地上全体が、何度も繰り返し、少しでも明るくなるように導いて下さい。

 あなたは今日の状況を、あらゆる面から、またしても大変暗くし危険にさせている、さまざまの過ちや悪意を知っておられます。少なくとも、この世界を治めている人々の頭や、とりわけ、世論を形造っている人々の頭の中にある、ひどく濃い霧を吹き散らせるような、さわやかな風を吹き入れて下さい。そして、体と魂に病を持つすべての者、生きることに悩み、自分や他人の咎によって道を迷わされ、途方に暮れている多くの人々に、特にそこで友人や助けになる人を一人も持たぬ多くの人々を憐れんで下さい。どうか私たちのまわりにいる青年たちにも、何が真の自由であり、何が真の喜びであるかを教えて下さい。また、老人たちと死の床にある者には、復活と永遠の生命の希望を見失わないようにさせて下さい。

 しかし、あなたはまことに、私たちのもろもろの危機を心にかけて下さる第一の方であり、またそれを変えて下さることが出来る唯一の方でいまし給います。それ故、私たちは目を、実にあなたにのみ挙げることが出来ますし、また挙げようと思います。私たちの救いは、天と地を造り給うたあなたから来るものだからであります。アーメン。

 カール・バルト(川名勇・訳)「祈り」: 新教出版社