倉井の策略!?

なんか ちょっと おもいついたことなどを かくのです。

みんなでアイスランドを買おう-資本・国家・ネーションと世界-

これはびっくり。お金で国が買えるとな。


奇特な方がこれを買って、パレスチナ人にでもプレゼントしてあげたらどうだろう。いやはや、これぞほんとの“売国”である。リーマン破綻に端を発する世界恐慌のなか、「国家」までもが「商品」として市場経済に投げ出されようとは。

これは柄谷行人の受け売りであるが、世界の構造はさしあたり「資本・国家・ネーション」の三幅対として構造化することが可能である。とりわけ「資本」の動きは、「国境」も「民族」も超えて増大する。政治的には対立している日本や中国のような「国家」でさえ、経済的にはすでに綿密な関係をつくっていることを想起されたい。(台湾と中国も同様)。「資本」すなわち“カネの流れ”は、人間の根源的な欲望と相関的に動いている。「国家」「国民」「民族」といった諸概念は、「資本」の動きによって顕在化される構造的な力動性の渦中で浮かび上がっては消えていく、“あぶく”のようなものなのだ。

アイスランドのオークションがジョークなのかホントウなのかは知らない。ただ、今回の世界恐慌が日本にとって傍観することの許される事態ではないことは確かだろう。「日本」という国号自体、なんら本質的なものでない以上、遠からず近からず世界地図から消えていくこともありえよう。まあ、たとえそうなったとしても、たとえば二千年を流浪し続けたイスラエルの民のように、自らの心中に「神の国」を打ち立てることができれば問題ないのかもしれない。しかし、もしも現在の「日本」という構造体制のなかに、国際的な危機を解消するためのモデルたりうる有効性が秘匿されているとするなら、我が国が積極的に立ち回るのは義務かもしれない。

新自由主義市場経済の勝ち組のみなさん、みんなでアイスランドを助けてあげてはどうですか?