倉井の策略!?

なんか ちょっと おもいついたことなどを かくのです。

伝統と創造-杜の中の伝統文化祭

昨日とおとといは、明治神宮会館で伝統芸能の催しがありました。

  『杜の中の伝統文化祭 杜のステージ』 司会:古谷敏

◇1日目(8月18日)

一.雅楽:「還城楽 右方」 伶楽舎
      「長慶子」

二.神楽:「寿獅子」 江戸里神楽若山胤雄社中

三.笛: 「乱拍子~急の舞」  笛:一噌幸弘、太鼓:望月太喜之丞
      「獅子」         
      「一三・五拍子の舞」 笛:一噌幸弘、タブラ:吉見征樹
      「ヤマカガシ」     

◇2日目(8月19日)

一.トンコリ:「スマ カー ペカ イレッテ」 OKI
        「レタッチリ ハウ」
        「ウチャオレ イレッテ」
        「エトフカ マー イレッテ」
        「ジャクトン」

二.津軽三味線:「津軽じょんから節」 佐藤通弘、佐藤通芳
          「津軽音頭」       
          「むかしむかし」
          「津軽三味線曲合わせ」
          「夏宵祭」

三.狂言:「附子」 万作の会


……伝統芸能というとどうしても堅苦しいイメージがつきまといますが、
実際に見てみると、決してそんなことはありません。
岡本太郎も言うように、現在では「伝統芸能」と呼ばれるものとて、
できた当時においては、きっと最新のポップカルチャーだったはずです。

今回の上演も、笑いどころ満載のたのしいものでした。
地震のアクシデントにも動じない、伶楽舎の厳かな演奏と、
里神楽「寿獅子」の可愛らしい獅子舞の動き、
「一三・五拍子の舞」における日本の笛とインド楽器のコラボレーション、
アイヌの弦楽器トンコリの「コンサートホール爆睡系」の演奏、
津軽三味線のイケメン通芳クンとお父さんによる、壇上での親子会議(笑)、
そして、狂言「附子」のユーモラスな所作と言い回し。……

格式を重んじるからこそ、与えられた形式の中でどう新しさを表現するか
継承者の想像力やひらめきが、ものを言うわけです。
……伝統芸能の斬新さは、前衛芸術と比べても決して劣ることはない。