倉井の策略!?

なんか ちょっと おもいついたことなどを かくのです。

終戦記念日を迎えて

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本日、靖國神社を参拝。午前九時に到着、……そのあとは遊就館へ。
ガラスケースの中の展示を観ながら、埒もない空想をしてみたりしました。

 "世界中のあらゆる兵器が、すべてガラスケースに収められて、
  もう二度と使われることはない。そんな日がいつか来ればいいのに。"

数ある展示品の中でも、英霊たちの御真影は圧巻です。
戦死した人たちの写真が一枚一枚、壁一面に飾ってあります。
中には、セーラー服の女の子や、野球用ユニフォームで写ったのもある。
みんな若い。……ついつい、一枚ずつ見入ってしまう。。。

また、遊就館には遺族の方が奉納した花嫁人形も飾ってあります。
戦死した方のほとんどは若く、結婚せずに亡くなった方も大勢います。
それで、せめて天国でむすばれるように、人形を贈ったのだそうです。
……花嫁人形、いずれもきれいで、だけど、なんだか切なくて、、、

戦死された方が婚約者に宛てた手紙の一文に、目を惹かれました。
"真に他人を愛することができた人は幸福だ。"……良い言葉だと思う。
散華するまで、婚約者が編んでくれたマフラーを片時も離さなかったって。
悲しくも、素敵な恋のストーリー。。。

正午前、ふたたび拝殿のところへ。汗ばむ肌と、暑さに染み入る蝉の声。
しかも、朝と比べて各段に人が増えている。。。

そして、正午の時報。まるで透明のカーテンにでも包まれるように、
ざわついていた周囲にさっと静寂が降りる。
蝉の声以外、なにもきこえない。……不思議な感覚でした。
8月15日の正午、やっぱり特別な1分間だと実感。

 ……

終戦から数えて、60有余年。国際情勢は一層の困難を抱えています。
朝鮮戦争ベトナム戦争湾岸戦争、アフガン戦争、そしてイラク戦争
……東西アジア、そしてアフリカの有色人種による国々は、
依然として西欧各国による支配と搾取の苦しみに喘いでいます。

……分かるひとには、きっと分かってるはず。
あのとき日本が主張した通りに、世界の歴史は悲劇を繰り返している。

言うまでもなく、多くの人が命を落とす戦争を肯定することはできません。
アジアの解放と、人種差別の撤廃を「理念」としていた先の大戦が、
結果としてアジア諸国に苦しみを強いることになった「現実」は、
やはり日本側の政策に、いたらないところがあったからだと思います。

60年前の戦争に関して、日本人は重大な罪を背負っているし、
戦争責任について、一人一人が償っていくことは必要だと思います。
だけど、やはり根本的な問いかけを忘れてはいけないと思う。
あの戦争の原因は、一体何だったのか。……

西欧諸国が、アジアやアフリカを次々に植民地化して、
不当な侵略や資源の収奪を繰り返していた事実を無視しては、
激動のあの時代を読み解くことはできないはずです。
……そんなことを考えながら、靖国をあとにしたのでした。

我々のアジアに、そして世界に、平和と安らぎが与えられますように。
世界中から、地雷や核兵器、あらゆる大量破壊兵器が、
いつか、必ず撤廃される日が来ますように。
そして、あらゆる差別と暴力が、この地上から取り除かれますように。

                       (mixi日記より転載。)