倉井の策略!?

なんか ちょっと おもいついたことなどを かくのです。

卒業論文 題目決定!

 本日、卒業論文の題目が正式に決まりました。

 ?H2>卒業論文題目■

  「芥川 龍之介 <叙述>の機能としての焦点化について 
              ――『煙管』『羅生門』『藪の中』を中心に――」

 所定の用紙に記入して、ゼミ教授に提出しました。もう変更はできません(笑)。

 論文内容は、特に『藪の中』で顕著な多元内的焦点化(…特定の主人公一人の視点だけではなく、複数の人物の視点から物事を描写すること)に注目し、そこから<叙述>〔物語を語る〕という行為の(不-)可能性だとか、近代文学のなかで描かれてきた特権的な「私」の解体、――そこから敷衍して、価値観の多様化した世界の中でいかに自己を相対化して他者(異文化)を理解することができるか/できないか、についても触れたいと思っています。

 加えて、1925年前後にこうした多元描写を多用した芥川が、1927年の新潮合評会において自身のこうした手法を自己批判した理由はなにか。その後、ドッペルゲンガーというかたちで芥川自身の自我が多元化(というか解体)してしまった理由は何か。――こういったことも考えていきます。