思想としての“非核”
ぼくは、ふだんは「核廃絶」を主張している人間です。 だけど、あまりに教条的な非核原理主義にたいしては、 正直なところ、違和感をおぼえます。 たとえばの話ですが、 周辺諸国がふつうに核を保有しており、 国家の自立と自衛のためにやむをえないとなれば…
過去において、しばしば戦争の原因となっていたのは、 資源、――とりわけ石油の利権です。 核を含めた暴力を全世界から取り除くには、 資源の収奪という、戦争の動機そのものを解消する必要があります。 バイオエタノールやメタンハイドレートは、石油代替燃…
核保有による軍事力の均衡によって平和を維持するという考え方は、 ある意味で現実的です。 しかしながら、それは一方で不安定な平和であることも事実です。 核武装が「世界の常識」だからといって、 あらゆる国が核開発に乗り出せば、 いつか暴発する国が出…
仮に日本が核武装の道を選んだ場合のメリットとしては、 現在の国際的パワーバランスの中で「妥当」な地位を占めることができる点です。 極限的な状況下では、 相手に銃を突きつけられればこちらも銃を突きつけなければ対話は不可能なように、 「核の保有が…
僕は、日本の核武装に反対の立場を取っています。 より積極的にいえば、 世界中で核兵器の廃絶が進むよう、 主体的に日本が働きかけてゆけばよいと思います。